作業内容
今日は第三回「権現の森林づくり植栽イベント」である。7時頃集合場所の道の駅「星のふる里ふじはし」では小雨だったが、快方に向かうとの予報が出ていた。7時30分開会式。藤井委員長、早田支部長、県治山課の舟橋課長、(株)ローソンの山本オーナー、西條副支部長より挨拶、森林インストラクターの紹介があり、数台の車に分乗して現地に向かう。8時20分林道に駐車したころ雨は止んでいた。苗木350本を分け合い、各自5本の苗木と名札と支柱を持って歩き始める。
9時45分に現地到着。小泉インストラクターより今日の植栽樹イロハモミジ、ヤマモミジ、ヤマボウシ、ミズナラ、ヤマザクラの見分け方や植え方の説明の後、4つの班に分かれ広場からヌタ場までの間で作業を開始する。雨後で地面は柔らかく水を含んで植林には絶好のタイミングとなった。11時45分作業終了後、権現広場にて小泉インストラクターよりミズナラを食い荒らすカシノナガキクイムシについて説明がある。メスがカビの一種の菌を持ち込んで産卵し菌を育てて子供の餌にするが、この菌が木を枯らす原因となる。有効な駆除方法は分かっていないとのこと。12時より昼食タイム。
午後は西條先生より薪炭材としてのミズナラや痩地で育つアカマツの話があり、今後権現の森林にて伐採木の萌芽更新調査や植栽木の追跡調査を行うとのこと。対象とする木にピンクの印をつけ、樹種・樹高などを測定、記録する。記念撮影をして2時40分に現地を出発。林道を下りながら小泉インストラクターに話を聞く。4時10分に道の駅に戻り、西條先生の閉会の挨拶で解散した。
備考
平成17年7月に県と協働で立ち上げてから通算71回目、参加した延べ人数は475名を数える。今回で植林は一段落し、今後は日当たりを確保する草刈りなど植栽木の世話、登山道の整備、各種調査に重点が移ることになる。むしろ今日が出発点ともいえる。
現地ではユキザサ、チゴユリが咲き、ツツドリやオオワシの鳴き声が聞こえた。林道ではタニウツギがつぼみをつけ、ウワミズザクラやガマズミが咲いていた。
我々の開発した登山道を藤波口から2組10人ほどが入山した。山渓の情報らしいが、最近こちらからの入山者が富に増えていることは何よりも嬉しいことである。
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