春期懇親山行(Bコース) 平成21年4月19日
塔 ノ 倉(715.66m 三等三角点)
朝、谷汲の松本屋をそれぞれの車で出発し、全員集まったところでリーダーの
西條さんの挨拶を聞き出発した。聖心殿の中を通してもらい登山道に入る。植林
地の中を沢沿いに進むが、道は石がゴロゴロしていて、おまけに急登である。
ヤブ椿の下で1回目の休憩。先頭は前支部長の高木氏。ゆっくりペースで和気あ
いあいと行けるのは嬉しい。ふたば葵、ヤブ椿、ヤマブキ、沢はこべ、岩タバコ
わさび、キランソウなど珍しいものはないが、楽しませてくれる。ナメ滝の小さ
なのもいくつかあった。
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出発前の参加者一同 |
沢はだんだん細くなり、大きな岩が出てきた。腰を下ろした後ろの岩に、スズメ
バチの巣がぶら下がっているのを見つけみんな驚いた。もちろん蜂はいないが形が
しっかりしていた。なんと木の下に座っていた岡田さんの「ヒル!」という声に一
同注目。それからは花どころではなく、目は足元にいった。あちこちから「ヒル!
ヒル!」の声、しかし吸い付かれたのは1人もいなかったのが不幸中の幸い。この
辺りから登山道も一段と悪くなり、後方に石を落とさないよう気をつけながら歩い
た。
ここを過ぎれば前方が開け、見上げると奥の院があった。水が飲めるように台、
柄杓が備えてありごくごく飲んだ。社裏手の岩の間から清水が流れ落ちていて、蛙
が遊んでいた。大休止のあと出発。ここからもジグザグに巡視路を行くが、崩れや
すく石を落とさぬよう細心の注意がいる。真っ赤な椿の花を見ながら暗い中を進み
明るくなってきたところで鉄塔に出る。快晴でまさに夏日、陰を見つけて大休止、
正面に小島山がそびえていた。
苞、松、なら等のふかふかの枯れ葉の上を歩いた。何しろ急登なので牛歩で歩い
た。落葉樹の広がる明るい樹林に入ったところで休憩、そこにはカタクリがあった
が、もう蕾になっていた。芽吹きはじめた樹林の中を歩くのはとても気持ちがよか
った。徐々に高度を上げると道が緩くなり三角点のある頂上に到着。展望がないの
は残念。万歳のあと暑さを避けるため植林の下に行きお弁当を食べた。のんびりし
たあとはヤッホウで締め、頂上を後にした。 下りも慎重に歩いた。今年初めて蛇
を見たが、暖かくなりこれから山に入ればいろいろな生き物に出会うことになるの
だなと感じた。
本部から来ていただいた成川隆顕さんの感想「きつい山でした。頂上に木が生え
ていてびっくりしました。やっぱり岐阜の山です。」大日岳巨大雪庇の研究につい
て発表された横山宏太郎さんの感想「久しぶりの登山で頂上に着いたうれしさを感
じました。ありがとうございました。」こうして春季懇親山行は無事終わった。 [藤田純江 記]
[参加者] 24名
[タイム]聖心殿駐車場8:20〜8:30―奥の院9:15―鉄塔9:40―頂上10:30〜11:40
―聖心殿12:40―車止13:40(解散)
[地 図]1/20万;岐阜 1/5万;谷汲 1/2.5万;谷汲
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