11年度岐阜支部海外山行 |
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カナディアンロッキーの旅 整った雄大な自然の中で過ごした5日間 一度は行ってみたかったカナディアンロッキーの夢がついに実現した。ユネスコ世界遺産にも登録されている4つの国立公園すべてに、足を踏み入れることができたことは、何よりも嬉しかった。今でもあの大自然が鮮明に浮かんでくる。毎日ハイキングに出かけ、山、氷河、湖、花、動物を眺め 至福の時を過ごした。 天候は毎日が晴れとはいかず、あられ雪なども体験した。山脈のあちこちに氷河が見られ、このロッキーの中では人間なんて本当にちっぽけなものに見えた。氷河から流れでた水がたまった湖の色は、エメラルドグリーンで見事に美しく歓声をあげた。2時間かけて上った山の上から見た3つの湖の色がそれぞれ違っていたところがあり、とても印象的である。 特に花は、どこに行っても豊富で飽きることはなかった。今年は16年ぶりの大雪に見舞われたそうで、咲くのが遅かった黄色のカタクリの花があちこちで見られたのがラッキーだった。その他ヤナギラン、アツモリソウ、ムカシヨモギ、インディアンペイントブラシ、コケマンテマ、ウサギキク、ワスレナグサ、ベンケイソウ・・ああ 数限りない花々。まさに花園である。 また 日本でも猿、猪、熊、鹿、うさぎなどに出会うことがあるが、カナディアンでもいろいろな動物に出会えた。ムース、ビックホーンシープ、コヨウティ、ブラックベア、ナキウサギ、地リスなどひょっこりと姿を見せて潤いを与えてくれた。何か出てこないか皆で目を凝らしたのも楽しかった。 8人の仲間のうち最高齢の0さんは30年ほど前アサバスカ山(3493m)に来たそうで、その頃ホテルはなく、簡易宿泊所で自炊したり、又テント生活もしたそうである。その頃は、お店もあまりなく、今の変わりようにびっくりされていた。特にバンフの町はしゃれたきれいなお店が立ち並び、ホテルも新しくログハウス風できれいだった。最後に訪れたカナナスキスは、リゾート地で小泉元首相がサミットに出席された時滞在されたホテルに泊まった。日本の国旗が玄関に立っていた。プールもあり皆で泳いだことはいい思い出である。 又、やはり30年ほど前に仕事で訪れたというKさんはなつかしさで感激の涙が出てきたとのことであった。あとの6人は皆初めてのカナディアンで、全員が口をそろえて本当に来てよかったという感想である。年齢差のある8人であったが和気あいあいの8日間であった。 気になったのは日本人にあまりあわなかった事である。特に3月11日以降は訪れる人が少なくなったとは、世話をしてくださった日本人ガイドさんのお話。「頑張れ 日本!!」という言葉が出てくる。カナダやアメリカの人たちは勿論だが、中国、韓国の人たちによく出会った。景気が左右しているのかなと思った。 また夢が一つ実現した。 明日の活力にしたい。 藤田 純江 |