高 屹 山 1303.1 三等三角点)

 今年は支部創立40周年記念事業や岐阜国体の出役等、例年に比べ何かと行事が多く慌ただしい年になるようです。のんびり過ごすのはちょっと難しいかなぁ、と昨日の総会の場では気を引き締めていましたが、懇親会ではついつい美酒に酔ってしまいました。

 二日酔いの状態ですが、今日は肝心の春期懇親登山です。林道は倒木や落石等で通れる状況でなかったのを、地元の役所と掛け合い3日前までに直してもらったり、登山道の倒木は我々地元の登山愛好会で整備して今日に備えてきました。ですから、天気予報は良くなく朝から雨模様ですが、少しぐらいの雨で中止することは考えていませんでした。ポツリポツリと雨の中、集合場所の河川敷公園駐車場へ集まりました。4輪駆動車に乗り替え、7台で出発。途中少しトラブルはありましたが、無事林道終点の登山口着、小雨の中を歩き出しました。

 この登山道は10年ほど前、自然そのままに登山者の踏跡で道を作ることを基本にして完成しました。その当時、登山口付近にはたらの芽やコンテツ(こしあぶら)等たくさんの山菜がありましたが、山頂で山菜天ぷらパーテーを何度か開催するうちになくなってしまいました。今でも毎年5月5日に山頂でのパーテーは続いているのですが、山菜はこの山の物でなく少し残念です。

 この時期はそのような山菜採りや花・草木の植生観察にはまだ早く、山頂からの360°の展望が唯一の楽しみです。けれど、今日は無理だろうと思いつつ、自然のままの登山道を慎重にゆっくり登りました。途中にあるゴジラの背(ぎざぎざの岩)に来た時、思っていたより小さかったので、子ゴジラの背と新たな名前を命名されている方が見えました。かわいらしくて良いかも知れません。

 ゆっくり山頂でアルプスの展望を楽しみながら昼食をと思っていたのですが、案の定この天気では叶いません。時間も早いので、記念写真を撮って早々に下山。南側の急な尾根筋を下り、峠から右に折れ沢筋の植林帯の作業道を辿れば出発点に着くという周遊コースです。途中それほど大降りにもならず、皆さん無事に戻れたのがせめてもの救いです。

 駐車場に帰ってきても12時前。散策コースに行っている支部長に連絡すると「もう降りてきたの」とびっくりしていましたが、一応断りを入れて昼食前の解散としました。再度登る機会がありましたら、12月初旬を勧めます。御嶽、乗鞍、白山、北アルプスが新雪の白銀できらきらしています。                           [東 辰巳 記]

[日 時] 平成24年4月21日(土)、22日(日)
[場 所] 支部総会;「三桝屋」  高山市久々野町久々町
      懇親山行;高山市久々野町久々野、有道
[参加者] 20名他1名