9月例会「南木曽岳 1,576.9m」 12年9月9日
南木曽岳は、かつては御岳、木曽駒、と並び「木曽三岳」の一つとして、江戸時代初期
から信仰登山の対象となった木曽地方を代表する山である。江戸時代後期文化二年(1
,805)の「木曽名所図解」では「峰の近き所に窟あり、この中の広さ数十歩、その内に3
丈の平石あり。これを山姥の石座と伝えり」とある。これは時々蛇抜けという土石流が山
ろくの人家を襲う為、恐ろしい山姥が此の山に住むと言う伝説の一端と思われる。木曽
郡南木曽町の中程にどんと聳えていて、南にある馬籠から中仙道を辿り馬籠峠に着けば、
正面に高山の風格さえ備え立ちはだかる。此の山は別名のある山としては最たるものの
ひとつで、中岐蘇岳、奈岐蘇岳、雨や霧の多い山なので「泣きびそ岳」妻籠や馬籠の上
空に聳えるからか「揚籠山(あげろうやま)」急峻な登りが連続するので「額付山(ひたい
つけ)」など言わた。
9月の例会で南木曽岳へ行ってきました。
現地の予報が悪くて、金曜日には中止を決めて連絡をしましたが、土曜日の予報は好転し、開催することにしました。参加を予定された皆さんには、ご迷惑をおかけしました。当日岐阜市内で集合、3台の車に分乗して各務原ICから東海環状自動車道を経由して中津川ICへ。中津川ICから国道19号を北上して妻籠方面へ進み、妻籠を過ぎしばらく走ると登山口の案内があり、左折して林道を進みます。
林道から駐車場へ、長野県から参加の村松さんと落ち合い、林道を歩き始めます。林道から登山道へ進み、45分で分岐に着きました。今回はそこから時計まわりに周回します。
分岐を過ぎ、「金時の洞窟」「金明水」を過ぎると、急坂が始まります。南木曽岳はコウヤマキの山、コウヤマキの巨木の中を進むと岩場に出ます。そこは整備された右の桟橋へ進みます。右に巨岩を見ながら進むと、勾配は緩やかになり、切り開かれた尾根道を進みます。歩き始めて2時間35分でやっと頂上に到着しました。頂上は眺望がなく、展望地へ向かいます。頂上から15分で展望地に到着しました。少し、「バラバラ登山」になりましたが、全員無事に展望地(金時山)に到着しました。残念ながら周りの山々は雲で見えませんでしたが、楽しいランチタイムを過ごしました。
頂上付近のリンドウを楽しみながら下山、急坂を注意しながら下っていきます。下りは、皆でまとまって下山、展望地から1時間30分で分岐に到着、分岐から30分で登山口に戻りました。
下山後には日帰り温泉に入浴、たっぷりかいた汗を流しました。下山後の温泉はとっても気持ちよかったです。
眺望には恵まれませんでしたが、急坂とコウヤマキの南木曽岳を楽しむことができました。登り、車酔いの方が少し遅れました。最後尾で安全に配慮して、頂上まで一緒に登って頂いた白木さんに感謝します。ありがとうございました。
参考タイム
登山口〜45分分岐〜1時間40分〜南木曽岳頂上〜15分〜展望地(ランチタイム)展望地〜1時間30分〜分岐〜30分〜登山口
記録、写真; 後藤会員
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