2010年 夏季山行 「上高地〜水俣乗越〜北アルプス 赤沢山、西岳(2,758m)」報告
【西岳】2758メートル△ナシ(穂高岳)
/27日 関IC6.00=高山西IC=平湯(アカンダナP)8.15〜8.30=上高地8.50〜9.00−
明神9.40〜9.50−徳沢10.40〜11.00−横尾11.50〜12.00−一ノ俣小屋跡13.00〜13.10−
槍沢ロッジ14.40 泊まり【赤沢山】2670.3メートルV△(穂高岳)試登
/28日 泊地5.30−槍沢小屋跡5.50〜6.00−大曲分岐6.30〜6.35−水俣乗越7.45〜8.00−
西岳ヒュッテ9.40〜9.50−赤沢山鞍部10.45(赤沢山試登)―西岳ヒュッテー西岳山頂
2758メートル11.20〜11.45−水俣乗越13.00〜13.15−大曲14,10〜14.15―槍沢ロッジ
14.55〜15.10―横尾山荘16.30 泊まり
/29日 泊地7.00−徳沢7.50〜8.00−明神8.50〜9.00−上高地10.00〜10.30=平湯11.00〜11.15=
高山西IC=関IC14.50 解散
参加者 藤井法・中島真・藤田純・竹中桂・平野友・長屋桂・神谷恵 一般:一名
関の百年公園前で6名が落合い二台の車で高山経由平湯に車をデポ。東京からの参加者二名
と上高地で合流する。夏休み最後の週末とあって多くの登山者が行きかっていた。
さっそく自己紹介など済ませ今回のコースなどを確認し一日目の宿の槍沢ロッジに向け出発
した。今年は例年になく連日の猛暑が続く下界だが、標高1500mの上高地はさすが別世
界を思わせる涼しさ。清流の梓川は今日も変わりなく流れを登山者に楽しませてくれていた。
やがて明神を過ぎ、一昨年の夏山山行で訪れた徳本峠への分岐が懐かしい。今回にもまして
長い霞沢岳への登りが思い出される。
そして徳沢まで二時間足らず、この辺りまでは上高地から足を延ばした避暑を兼ねた観光客も
多くまだまだ喧騒の世界である。ここは五年前同じく夏山山行で、島々〜徳本峠〜蝶ケ岳経
由で降り立った所だ。大滝山あたりの見事なお花畑が思い出される。
少々早いが朝が早かったので徳沢で昼食をとることにする。
今年は山ガールなどといった流行語が生まれたように、巻きスカート姿やあでやかなファッ
ションをした若い女性の登山者が多く目についた。また若い男性の姿も多く若者を巻き込ん
だ新たな登山ブームの印象を受けた。
徳沢を出て横尾までは上高地から標高差にして150m余り、ケショウヤナギやシラベ・カツ
ラなどの樹林帯の下を行く穏やかなハイキングコースになっている。横尾で涸沢ルートを左に
やり過ごすと、とたんに登山者の姿も少なくなる。そして一ノ俣小屋の跡を過ぎる頃からやや
勾配の有る登りとなり、やがて今夜の宿の槍沢ロッジに到着した。標高1800m。ロッジの
前から槍の穂先が僅かに垣間見えた。
二日目は5時に朝食を済ませ5時半スタート。荷物の多くをデポしたので身軽になり嬉しい。
槍沢の小屋跡を過ぎ東鎌尾根への大曲の分岐まで約一時間の登り、ここに最後の水場が有る。
ここから水俣乗越まで標高差350m程の一気の登りになる。しかし有り難いことにコースの
下刈りがしてあったことと刻一刻と展望が開けることなどで気持ち良く登ることが出来た。
ここで初めて目指す赤沢山が右手前方に見えてくる。
最近、槍への登りを槍沢の長い急登を避けて此方へ回る登山者も多くなっているようだった。
また、乗越から天上沢へ下り北鎌をやるという学生のパーテーに出会った。
乗越から西岳ヒュッテまでは階段や鎖場など一部に危険な箇所などのほか、往来も多いので
細心の注意をはらった。
西岳ヒュッテの前を通りテント場を過ぎ、最奥のハイマツの中に有る大岩の右手に僅かな踏み
跡が有るので、これを辿る。赤沢までの間に大きなV字状のキレットが有るのでこれをクリ
アーしなければならない。最初はハイマツなどの手がかりが有るが、やがて身をゆだねる物も
無くなり持ち合わせたザイルを張ったが、30mに足らず、これでは全員の安全登頂は難しい
と判断、止む無く最低鞍部の手前で引き返すことにした。装備不足を反省、申し訳ない。
時間が許せば立ち寄ろうとしていた西岳山頂で全員が乾杯、記念写真に納まり360度の展望
を満喫して往路を下山した。
岐路、槍沢ロッジに立ち寄り、夕方に横尾山荘へ着いた。
延べ標高差1000m余り、総歩行時間11時間。メンバーの中には病み上がりの人も有った
が、良く歩けました。Nさん、未だ10年は大丈夫ですよ。あらためて乾杯。
藤井法道 記 写真撮影;中島眞一
|
8月28日 西岳よりヒュッテ西岳と赤沢山を望む |
|
10.8.28 ヒュッテと西岳(1715m) |
|
8月28日 西岳より赤沢山を望む一行(撮影;中島) |
|
10.8.29 横尾にて参加者 |
|