椹谷山】(さわらたにやま)1884.5メートルU△(御嶽山)

 平成24811日 下呂5:00=JR飛騨小坂5:30〜5:40=濁河川椹谷ゲート前6:10〜6:20−与左衛門林道分岐6:50−真谷林道分岐7:00〜7:10−橋と堰堤の有る登山口8:30〜8:40−沢から別れ尾根取り付き9:00−県境稜線12:10〜12:20−山頂12:35〜12:45−稜線下降点13:15−登山口(林道出会)14:15〜14:20−ゲート前16:30〜16:40=下呂17:15=大垣19:30

参加者 藤井法・神山敬・藤田純

 ネット上にも余り参考資料の無い中々手ごわい山になるだろう事が予想されたが、これほどまでに時間を要するとは正直まれにみる山行になった。

厳立峡からしばらく走ると林道が分岐する所に頑丈なゲートが有りその脇の空き地に車を止める。
標高850メートル位であろうか、ここから標高1500メートルの登山口まで四キロ、約二時間半余りの林道歩きになる。30分で与左衛門林道、45分位で真谷林道を何れも左にやり過ごす。更に30分余り先の分岐を左折し高度を増していく。やがて右手谷沿いに歩道入口の表示板が有るが、ここは小坂の三角点という唯一参考文献に出てくる下山にルートではないかと思う。ここからは山頂まで未だ標高差600メートル以上も有るので入ることを見送り更に上がっていく。また右手尾根に歩道入口の表示が有るが、ここもやり過ごす。やがて左手下に大きな涸れ谷を見るようになり橋に差し掛かる。奥に堰堤が見える。ここにも歩道入口の表示が有り、僅かに踏み跡が有るので、ここからトライすることにする。林道は更に濁河方面まで続いているようである。ここから山頂まで直線で900メートル位、標高差360メートル位をGPSで確認。草付のざれ場を慎重に上がっていく、大きな堰堤を乗越、標高1600メートル位で沢と別れ、右手急斜面に付けられた作業歩道(といってもけもの道に近い)を辿って一気に上がっていく。間伐作業のため下刈りが有って大助かりだったが、それもやがて終わり、猛烈な藪漕ぎに突入。急斜面の上、覆いかぶさるような笹薮に三人が交代しながらのアタック。つい弱音を吐きだしそうになる。登山口に入って三時間位でようやく勾配がなるくなった頃、県境稜線に立つ。期待した踏み跡など全くなく、相変わらずの藪。力も入らないということで僅かな空き地を見つけて昼食とした。

 荷物をデポし山頂を空身で往復することにした。休憩地からやや下って上り返した所に枯木にピンクのテープなどが有り、その直下に御料局の三角点と守り石が有った。そして枯木の根元に埋まるようにして三角点が有った。殆ど埋まってしまっていたので、危うく見過ごすところであった。

山頂は木々に覆われて展望は無いが、木立の間から遠く御嶽山系の山々が見られた。

山中にブナや広葉樹などの自然林は全くなく、山頂部までカラマツなどの植林が見られたことは、自然林のすべては伐倒されてしまったものと推測された。

林道も良く使われた立派な道が続いており、国有林としての活発な林業活動が認められた。

上り下り10時間は久しく強烈な登山であった。     記録・藤井

林道からの登山口
山頂の三角点
椹谷山山頂の様子