平成19年度県民の森林(もり)づくり活動記録
  
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第 1回  平成19年 4月 8日

天気 晴れ           気温(午後0時)16℃    記録者 久野菊子

参加者 12名
JAC:浅野勝義、神山敬三、小林省三、白木貞次、中島眞一、縄田さかゑ、藤井法道、
    藤田純江、大脇美代、縄田寿澄、久野菊子
大垣山協:犬飼進

作業内容
 林道駐車地点から植林地まで、案内ののぼりを10本立てた。9時30分現地到着。樹木名を書いたプレートを10枚ほど 取り付けたが、まだ葉が出ていないため樹種の特定は難しい。昨秋植えた幼樹はほとんど無事だったが、尾根付近に植えたクリは細いためか雪の重みで地上10センチほどでポッキリ折れているのが、2割ほどあった。他の木も雪のため傾いているものは直した。植林地の下方に昨年運び上げておいた簡易トイレを設置し、水場から水を運んで給水した。道具小屋の脇に歩道を設けた。現地にある道具のリストを作成した。14時10分作業終了。

備考
 矢中谷林道の工事が前年度よりさらに300mほど進み、工事中の登り降りがなくなった。
大垣山協から、来月からの参加に向けて下見を兼ねての参加があった。
植林地に雪は無く、頂上近くの谷筋に少し残るのみ。花は、イワウチワが数個咲いていた。
 次回は4月29日午前730分揖斐川町の道の駅「星のふる里ふじはし」に集合。

第 2回  平成19年 4月29日

天気 快晴             気温(午後0時)24℃    記録者 久野菊子

参加者 8名
 JAC:浅野勝義、荻野和彦、白木貞次、後藤充、藤井法道、藤田純江、久野菊子
県治山課:舟橋課長                                            

作業内容
 9時40分作業開始。法道さんは先行して6時から林道の刈払いをする。荻野先生、法道さん、舟橋課長の3人で現地北側を一周して現況調査と面積の確定(2.9ha)を行い、基本的構想再検討の基礎資料とする。運び上げた案内板に防腐剤を塗る。植林したトチの頂芽が食害のためか無くなっているのが数本あった。他は順調に生育している。全員で藤波谷支流にあたる水場と炭焼き釜跡とトチの大木を確認。午後は現地下方の刈払いと地ごしらえを行った。この場所を「権現の森」と命名。14時作業終了。林道整備をしながら下る。

備考
 ヌタ場の水溜りにはカエルの卵やオタマジャクシが見当たらなかった。周りはイワウチワが満開。シャクナゲは花芽が少なくほとんど咲いていない。タムシバは散り始め。皆が水場に出かけたわずかな間に道具小屋から食料の空容器の袋が引き出され、散乱していた。キツネの仕業らしい。

次回は56日午前730分揖斐川町の道の駅「星のふる里ふじはし」に集合。

 第3回は雨のため中止

第 4回平成19年 5月13日  大垣山協デー

天気 曇り時々晴れ  気温(午後0時)17℃      記録者 久野菊子

参加者 30名
JAC:浅野勝義、中島眞一、藤井法道、久野菊子
大垣山協:犬飼進、山岸昭次、佐竹良彦、小倉幹雄、村田正春、渡辺正治、藤井利    定、小倉繁雄山内孝文、藤井真知子、説田敏昭、桐山美代子、清水浩三     柴田悦子、大野益江、加藤攻、河村正美、木村健三、竹森せい子、川本     淳逸、古林定、廣江秋俊、福元茂雄、藤森ふじ子、百瀬みゆき、吉田英照

作業内容
 今日は大垣山協主体の作業日で大垣の精鋭26人が参加された。740分藤波谷登山口に到着して、大垣山協A班の8人の方は取付き地点の急な道を整備する仕事にかかる。B、C班は9時に矢中谷登山口に移動し、B班は林道終点から藤波谷に下る急な道に階段を作っていただく。C班は頂上の登山道の偵察してA、B班の応援。岐阜支部は「権現の森」で地ごしらえ、枯れたミズナラの伐倒、ラミネート加工した樹標の取り付け(20枚)、苗木の調査を行う。苗木は2週間前より10p以上伸びて若々しい葉を広げていた。日当たりがよくなったためにミズナラ、コシアブラ、クロモジなどの自然の幼樹も多く育っていた。1430分作業終了。力仕事をされた大垣の方と合流し藤波谷登山口で記念写真を撮って16時解散した

備考
 先週の56日が雨で中止になったため、今日が第3回となった。
次回は5月20日午前730分揖斐川町の道の駅「星のふる里ふじはし」に集合。

  5回  平成19年 520 日(日)

天気 小雨後曇り後晴れ        気温(午後0時)   ℃

参加者  19名(金華山へ登る会8名と神山さん紹介の3名が特別参加)

 藤井法道 中島眞一 荻野和彦 小林省三 浅野勝義 神山敬三 後藤允 山本善貴      高橋正次 高橋英子 古田晴美                                        児玉隆一 児玉喜代子 岩田勝吉 山下泰子 三浦妙子 中村隆穂 高木勝義 小島隆一                                         記録者   後藤 允 

作業内容
 @    植樹調査、植樹地域の下刈り(1名)
 A
 権現の森周辺の測量(5名)
 B 
立ち枯れ木の倒し作業、及び切断(1名)
 
C雑木類の刈り払い(1名)
 D 
刈り払い木の整理、片付け、及び権現の森地域内の整理(10名)   

備考
 思いのほか天候が悪く寒かった。測量班は大変苦労したようだ。
 植樹した木は大きく成長し、嬉しさを感じる。
 
斜面の刈り払い作業は苦労する。

第 6回   平成19年5月27日

天気 晴れ(激しい黄砂)   気温 14                記録者;藤井法道

参加者  3名
 JAC  :浅野勝義、荻野和彦、藤井法道

作業内容

荻野先生たっての要請により急遽、作業となった。

定時に出発し、9時頃から権現の森林での作業に取り掛かる。昨年植栽したミズナラ・クリ・オニグルミ・トチノキの各10本ずつを選び樹高と根元の太さを測る。さらに地拵えのため下刈りしたシロモジ・タムシバ・ウワミズザクラ・ミズナラの萌芽更新を記録するため各一本を選んで樹高と萌芽の数をチエックした。次回同じものを10月頃記録をとることとする。

余った時間を下刈りと植栽した樹木の保護にあたる。

植栽地にホオの花が咲き、カッコーやホトトギス・コゲラの鳴き声が聞かれた。キジの羽ばたきや鳴き声にもであった。

備考

第3回で大垣山協さんが施業してくれた藤波登山口から林道までを歩いてみたが、階段や土留めなどずいぶん丁寧な整備がなされていた。感謝あるのみ。

第 7回  平成19年 6月 3日

天気 晴れ時々曇り       気温(午後0時)17℃    記録者 久野菊子

参加者  8名

JAC:浅野勝義、神山敬三、後藤充、鈴木寛、中島眞一、藤井法道、大口瑛司、久野菊子

 

作業内容

 午前730分揖斐川町の道の駅「星のふる里ふじはし」に集合。920分「権現の森林」に到着。前回やり残した植樹の調査を完了し、根元を枝で囲んで養生する。全体に根付いてはいるが、やはり自然の木と比べると多少弱々しい感じは否めない。たくましく育ってくれることを祈る。また植林地下方の下草刈りと枯れたミズナラの伐倒を行い、刈払い面積を更に拡大した。案内看板10枚と樹標10枚を取り付ける。道具小屋からトイレへの道を付け替える。1430分作業終了。

備考

 初夏の森にはアカゲラ、ホトトギス、ツツドリ、シジュウカラの鳴声が響いていた。他にイカル、カッコウ、ジュウイチもいたとのこと。ヌタ場の水溜りには黒い小さなオタマジャクシが300匹くらいいた。林道には多くのタニウツギとホオノキが満開だった。林道の土の斜面にはクマらしき足跡、マムシの目撃情報もあった。

第 8回   平成19年6月17日(大垣山岳協会デー)

天気 曇り   気温 25         記録者藤井法道

参加者  7名
大垣山岳協会:犬飼進・山内孝文・河村正美・大橋諒子・土井たつ江
J A C :浅野勝義、藤井法道

作業内容
今年二回目の大垣山協デー。一回目にやり残した矢中谷登山口直下の階段工の手直しを行ったが、約50段にも及ぶため次回以降に繰り越した。
その他、矢中谷林道の草刈を先週に引き続き行い約2.5キロを刈り終えた。
植林地では昨年植林した観察記録樹の標識の取り付けを行った。
梅雨の合間、曇り空に一日だったが終日蒸し暑く、午後4時半道の駅解散。

備考
工具小屋付近で数本の引き抜かれたオニグルミの苗木を再度植え直した。(様子からして10日ほど前、残念ながら人の手によるものとしか考えられない)

ネジキ・ヤマボウシ・タニウツギなど満開。モンシロチョウを一回り小さくしたような蝶が無数に乱舞。植林地ではアカゲラのけたたましい鳴き声がうるさいくらいに聞かれた。

 第 9回 雨のため中止

第10回  平成19年 7月 1日

天気 曇り時々晴れ    気温(午後0時)22℃    記録者;久野菊子

参加者 10名

JAC :浅野勝義、荻野和彦、神山敬三、後藤充、藤井法道、久野菊子
大垣山協:犬飼進、説田敏昭、小倉繁雄、大原和子         

作業内容

大垣山協の方は、前回やり残した藤波谷への降り口の階段の補修をされた。高い階段の脇には小さな三角のステップがいくつも設けてあり、山男の細やかな工事に頭が下がる。
法道さんは早朝5時から先行して林道の草刈をする。
「権現の森林」で
925分に作業開始。矢中谷登山口から岩場まで30枚ほどの樹標を、荻野先生と共に取り付ける。前回までの様々な標識と合わせ、現地はまるで研究機関の演習林のようにアカデミックな様相になった。現地下方の地ごしらえも継続して行われ、秋の植林に備える。513日と63日に行った苗木の活着率の調査結果は、ミズナラ、トチ、オニグルミの平均が96%、クリが76%だった。雪害、食害、虫害はあるが、全体としてよく育ってくれている。ラミネートの標識の中には雨水が浸入して早くも読みづらくなっているものがあり、今後の課題となる。225分に作業終了。

624日が雨で中止になったので、予備日の今日が作業日となった。刈払いの途中で法道さんがピンク色のヤマボウシを発見。揺すって落とした花びらは明らかな赤みを帯びて大変珍しい。枯れたミズナラにイワガラミが高くまで巻きついて白い花を咲かせていた。ヌタ場の水溜りではオタマジャクシと黒い小さなカエルとボウフラが共存していた。林道には鮮やかな青色のタニアジサイが盛んに咲いていた。

第11回  平成19年 7月 8日

天気  曇り         気温 24度   記録者;藤井法道

参加者4

藤井法道・白木貞次・神山敬三・浅野勝義

作業内容

 林道の草刈に支障となっている石ころの撤去。ヌタ場周辺までの登山道の草刈う。今秋植林予定地の地拵えを引き続いて行い、総面積約1.4ヘクタールの内の80パーセントを終了。切り払った小枝なども整理した。
終日曇り空だったが、蒸し暑さがこたえる一日であった。午後4時道の駅解散。

備考

617日に引き抜かれていた苗木は気丈にも活着が確認できた。ガクアジサイやリョウブの花が見られた。

第 12回  平成19年 7月 22日

天気 曇り時々晴れ        気温(午後0時)23℃    記録者 久野菊子

参加者 6名

JAC:荻野和彦、西條好迪、中島眞一、後藤允、藤井法道、久野菊子

作業内容

「権現の森林」で925分に作業開始。現場の上部と下部とでそれぞれ地拵えを行う。蒸し暑い中、草刈、ミズナラの伐倒、枝の後片付け等、いつもの作業に汗を流す。樹標をつける範囲も午前中はヌタ場まで、午後は藤波谷まで拡大して行うが、藤波谷は意外に樹種が少ない。日当たりの影響か「権現の森林」の豊かな林相を思いがけず認識した。昼食前に「権現の森林まつり」と書かれた新しい大きな横断幕と共に記念撮影。ラミネートの標識の浸水したものを交換する。萌芽更新はシロモジとホオノキで顕著に見られる。230分に作業終了。林道の草刈と片付けをしながら下る。矢中谷の駐車地点から登山口まで以前は1時間かかっていたが、草刈や石の除去など少しずつ整備してきたのと人に踏まれたために40分くらいで行けるようになった。

備考
林地にはナツツバキの落花がたくさん見られた。リヨウブは今が花盛りで白い尾のような花を盛んに空に伸ばしている。ホトトギスの声が聞こえ、まだ梅雨も明けていないのにヒグラシのカナカナという鳴き声が響いて春と秋が同居しているような不思議な感じだった。

第13回  平成19年8月5日(大垣山岳協会デー)

天気 曇り   気温 32         記録者藤井法道

参加者  10名
    垣山協:犬飼進・安藤正明・説田敏明・加藤冨夫・河村正美・古川建之           小倉繁雄・在間秀子
    JAC:藤井法道・早田道治

8月5日 大垣山岳協会からの応援が最後の日 早田支部長も参加して感謝の意を伝えた”感謝感謝でした

作業内容
昨年の森林づくりに着手以来、好意で参加してもらっていた大垣山協さんも本日を以って別の場所へ移動され、新たな活動を始められることになった。これまで12回、延べ97人の方に参加していただき主の藤波谷口からの登山道の整備をしていただいた。

参加して下さった皆様には心より感謝申し上げたい。

本日の作業は登山口上部、ブナの大木周辺のトラバース道の整備。11日に行う林道終点広場の幕営地周辺の草刈などを行った。

備考
昨年9月に植樹した苗木の生長も真夏を迎えてほぼ止まり、早くも来年に向けての熟成期に入ったようである。林道終点手前50メートル地点に僅かな水場が有り切り開きを行ったが、伏流水のため好天が続くと枯れる可能性が大きい。

第14回  平成19年 8月 11日・12日 「ぎふ山の日」に協賛
        来年度に向けたプレイベントとして開催

天気 晴れ            気温(午後0時)  ℃    記録者 久野菊子

参加者 34
JAC:早田道治、荻野和彦、西條好迪、中島眞一、後藤允、藤井法道、白木貞次     堀義博、小林省三、佐藤正雄、今峰正利、久田宗昌、鈴木寛人、野村百合    子、岡田清美、縄田さかゑ、武田幸男、浅野勝義、藤田純江、清水千枝子    長屋桂子、久野菊子
県関係:神尾和美、舟橋勝、高橋浩、栗本修、中島義雄、村田淳
一 般:高橋進、高橋悦子、箕浦百合子、石井茂、遠藤知明
イスカ:山口和昭


 来年のプレイベントとして「権現の森林まつり」が
811日に小津権現山(1158m)で行われた。88日の「ぎふ山の日」に合わせたもので、大垣山協にご尽力いただいた藤波谷ルートのお披露目でもある。青空のもと、朝7時に久瀬振興事務所に各方面から34人が集合。藤井実行委員長、早田支部長、神尾和美氏(森林づくりサポートセンター長)の挨拶の後、A班18名は藤波谷登山口へ、B班10名は小津集落登山口へ、C班6名は矢中谷登山口へ、それぞれ向かった。
 
Aグループ報告                    記録;  野村百合子

 一昨年から取り組んできた「権現の森林づくり」が殆ど出来上がったので、今日は「ぎふ山の日」に協賛しての「プレ権現の森林まつり」です。3ルートから小津権現山へ集中登山する計画で、岐阜県庁の方や一般の方も含め34名が参加しました。私は一番の健脚ルートである藤波谷から登り小津へ下るA班にエントリーしましたが、皆さん敬遠されたのかA班の女性は私一人でした。

 7時に旧久瀬村役場に集合。今日のため新調した緑地に白で「権現の森林づくり」と染め抜いた横断幕を掲げ、全員で記念写真を撮りました。その後、クロス登山のためそれぞれ車を交換して荷物を積み替え出発、藤波谷登山口までは15分ほどです。リーダーの白木さんが全員を点呼して、いよいよ出発です。時間は8時5分前、ほぼ予定通りでした。

 目の前の砂防堰堤を越すと、すぐに尾根に取り付きます。いきなりの急坂です。早速「別なコースを選べばよかった」と後悔しますが、今更どうしようもありません。頑張るしかありません。先頭はどんどん先へ行きますが、「マイペースでいいよ」という言葉を慰めに、ゆっくり最後尾を登っていきました。

 このルートは尾根筋で急登ですが、標高差200m毎に平坦な場所があり、一息つけます。植林と二次林が混ざった林の中であまり陽も当たらず、素敵なルートといえるのではないでしょうか。皆さんは平坦な場所で休憩をとりながら待っていてくれるので、それほど遅れずに3ピッチで林道終点に到着しました。林道直下の急坂には自然木を利用した階段が作ってあり、登る人のことを考えた手の込んだ仕事に頭の下がる思いでした。

 林道終点には矢中谷林道から登ったC班の人たちが運んだ今晩のキャンプ道具がデポしてありました。そこから一登りで「権現の森林」ですが、その途中にこのルートのシンボルともいえる素晴らしいブナの巨木があります。周りの雑木を刈り払って、さらに立派に整備してありました。この木には名前があってもいいな、と思うのは私一人だけでしょうか。

 「権現の森林」でC班と合流し、西條先生から森林づくりの考え方を解説してもらいました。ただ自然のままに放置しておくのではなく、適度に人の手が入っていい林になるのだ、という話を新鮮な気持ちで聞いていました。

 その後は頂上までの最後の登りです。イワウチワ、ツルリンドウ、シャクナゲなどの群生地を行きますが、残念ながら花の時期ではありません。来年のシャクナゲの花芽を横目に見ながら頑張るだけです。頂上台地への最後の急坂には40mのザイルが2本フィックスしてあり、それにつかまり疲れた体を押し上げます。そして、ようやく頂上到着。それでも4時間はかからず、もっと楽な小津ルートのB班の人たちより早かったで、私もまだまだ見捨てたものではないかな、とちょっぴり自信回復でした。

 小津ルートの人たちや早田支部長の到着を待って万歳や乾杯。炎天下の頂上ですが、充実感で一杯です。北の方、花房山が立派に見えます。「この間の稜線に道があったら素晴らしい縦走路になるのに」という人がいれば、「いやいや、これは残雪期にエキスパートだけに許されるルートであるべきだ」と反論する人もいます。山に登る人は自分勝手な人が多いのですね。私はどちらの意見に賛成かな?昔はエキスパート派に賛成だったけれど−−−。

 持ち上げた横断幕をバックに記念撮影をして、キーを交換して、左右に分かれ頂上を後にしました。途中の高屋山まではアップダウンがありなかなか高度が下がりません。ところがその先は一本調子の下り坂、なんとなくこのルートを登ったB班の苦労が分かるような気がします。登りのきつさは高低差だけではないのですね。途中に息のつける場所があるかとか、アップダウンがどの程度あるかとか、が影響してくるのですね。そういうことをあれこれ思いながら疲れた足を引きずって、ようやく車止めに到着。昔と違って、小津の集落より大分上まで林道が上がっていました。それを車で下ることの楽なこと、あっという間に出発地の旧久世村役場に到着しました。

 B班C班の人たちは大概、今晩は山の中でキャンプです。それに参加できないのは残念だけれど、私なりに充実して満足できた山行でした。リーダーの白木さんはじめ皆さん、ありがとうございました。
【参加者】
   JAC ; 白木貞      西條   小林   佐藤   今峰   後藤   久田   鈴木   野村
   岐阜県 ;  神尾   舟橋   高橋   栗本   村田   遠藤   石井
  下山時のみ ; 高橋 進、  高橋 子、  箕浦百合子(BコースからAコースへ編入)

【コースタイム】 
 旧久瀬村役場7:007:40=藤波谷登山口7:55−矢中谷林道9:309:45−権現の森林(説明会)10:0010:25−小津権現山11:3513:05−高屋山14:1014:20−林道終点車止
15:30=旧久瀬村役場16:00(解散)

Bグループ報告                                     記録;久野 菊子

標高440mの登山口を8時に出発。最初は緩やかだが600m付近から956mの三角点までは急登となる。下界より涼しいとはいうものの真夏の暑さとキャンプ用の荷の重さがこたえ、三角点には10時到着。ここからはアップダウンを繰り返し、谷から吹き上げる涼風をとらえては休息をとる。真夏で花は期待できなかったが、登るにつれてフシグロセンノウ、ホツツジ、コウヤボウキ、ノリウツギ、ヤマジノホトトギスが現れる。稜線ではリョウブの小さな花が道を白くするほど落ちていた。頂上手前で後続の人を待つ間一人でじっとしていると、10mほど離れたブナの木にアカゲラが来て止まり、地上5mほどのうろの周りをしきりに調べている。実物をじっくり見たのは初めてで、思いがけない収穫だった。

頂上に着いたのは12時、すでに他のグループは昼食の真最中だった。記念写真を撮って車のキーを交換し、A班は小津集落登山口へ、B・C班は矢中谷へ向かって13時に下山を開始した。14時「権現の森林」に到着して、荻野先生にしばし山上の講義をしていただく。「目の前にある4本のミズナラの集まりは萌芽更新で人が木を切って炭を焼いていたことが分かる。ここは標高850mのブナ帯であるので「ブナ帯の人手のはいった森」ということができる。もとはブナ・ミズナラ・カエデ類・コシアブラが混じった自然植生であったが、人が入って木を切った結果、低木のシロモジが繁茂し、ブナやミズナラが再生しにくい。そこで人の手でもとのブナ帯を復活しようとしている。地ごしらえ、植林、間伐の手入れが何年も必要になり、途中で手は抜けない長期の仕事になるので、手を貸してほしい」という、この森での作業を意味づける意義深い講義だった。

矢中谷林道を下り、16時前に滝に面したキャンプ地(550m)に到着。ザックを下ろして車まで荷物を取りに10分ほど下る。支部長をお見送りし、キャンプ地に戻ってテントを設営。豚シャブに各地の銘酒、食後はフル−トと山の歌で夜は更けた。

12日の朝は曇り。5時に起床し、おじやで朝食後、林道を数分登った辺りで草刈の邪魔になる石や倒木を取り除いた。9時過ぎにテントを撤収し、車へ運び、矢中谷を下る。藤波谷登山口で車を回収し、解散して今回のイベントは終わった。
【コースタイム】
 
11日 久瀬振興事務所7:007:40=小津集落登山口8:05――高屋三角点(956.0 V)      9:55――小津権現山(1157.8 U)12:0513:05ー現の森林14:0514:30−ー   矢中谷林道車止15:40――キャンプ地16:05
 12
日 朝食6:00―−林道整備7:009:00==藤波登山口10:00 

Cグループ報告                      記録;藤田 純江

 前日は、37度と美濃地方は今夏最高の気温。当日も暑さは太鼓判。でも山では少しは涼しいだろうと期待して出かけた。午前7時旧久瀬村役場前に総勢34名の人達が集まった。

 県の林政部の方も参加され開会式が行なわれた。諸連絡の後3つのコースに分かれて出発。私たちC班6人は車3台に分乗し矢中谷の林道に入った。林道は以前来たときより荒れていた。水路がないので無理もない。早田支部長がゆっくりゆっくり運転して下さった。車で入れるところまで乗り入れた。登山にいる荷物だけ持ち8時50分出発した。太陽が照りつけすぐに汗びっしょりとなる。矢中谷を過ぎたあたりズボンにヒルがついているではないか。ゾーっとした。清水さんに落としてもらった。又アブやハチに蚊などが寄ってくるには閉口した。林道の終点に近い尾根の出会いでA班の藤波谷コースを待つため小休止しようと思う間もなく声がした。白木さんを先頭にみんな元気そうであったがズボンまで汗でビショビショ。猛暑の中、1人体調不良で引き返されたとのこと。A、C班と一緒に権現の森に着き、森林づくりの経過など西條先生と県の林政部の舟橋さんの話を聞いた。県の方々は良くやったと関心されていた。

11時出発。C班の1人も体調不良でここで待つことにした。だらだらと汗が流れ落ちる。ゆっくりゆっくり歩いた。早田支部長も暑さと久しぶりの山行のためか遅れがちだったががんばって登頂された。12時、頂上はにぎわっていた。B班でも気分の悪い人が出たようだ。下界はこの日37度あった。頂上は蔭がなく暑く仕方なかった。乾杯をして昼食をとった。元気に飲食物を配って下さる人もいたがぐったり蔭で寝転ぶ人もいた。最後に全員で記念写真を撮りクロス登山のためA、B班互いの鍵交換をしてそれぞれのコースで帰った。

一泊組11人はキャンプのため矢中谷まで下り、本流の滝の下の橋の上でテントを張った。事前に藤井さんが草を刈って頂き助かった。水もふんだんに使え、全部で8張りのテントの真ん中で食事をとった。メインは豚シャブ鍋、藤井さんお勧めの特選の豚肉である。野菜は中島さんのお手製。みんなで準備をし、おいしくいただいた。いろいろな差入れもあった。中島さん手作りの一斗缶でフャイヤーをたき気分をもりあげた。又浅野さんはいろいろなグッズを提供してくださり、一晩中灯りが灯って安心した。
長屋さんのフルートの伴奏で歌も歌い大いに盛り上がった。疲れたらテントに入ったり又出てきたりそれぞれが自由にふるまえたのが楽しかった。一番遅い人は12時の就寝だった。誰でしょうか?星もきれいだった。


朝は5時前から起きる人もいた。昨夜の残りで雑炊を作ったりして朝食をとった。
テントも撤収し車まで運んでからは林道の整備、石を除けて草刈がし易いようにした。・・・9時頃から暑くなり作業を中断し帰途に付く、藤波谷に駐車した場所まで下り互いに労をねぎらい解散した。

岐阜支部でのキャンプは久しぶりで楽しいクロス登山とキャンプだった。

東京からの会員も有り5人で徳山ダムの偵察に行った。学校はすでに水没して満水時の54%位と聞いた。更に無料のシャトルバスに乗って堰き止めてあるところを見学して説明を受けた。よく分かりよかった。

第15回  平成19年9月2日

天気 曇り時々雨   気温 19度         記録者;藤井法道

参加者  4名

  藤井法道・荻野和彦・後藤允・浅野勝義

作業内容

 @ ブナの大木周辺の歩道の整備

 A 10月に行う予定の秋の植林(200本)範囲の特定と苗木の支柱作り

 B   歩道の草刈

午後2時過ぎまで作業を行い帰路に着いた。

今年も植林地に続く揖北林道の延長工事が始まったが、たとえ1メートルでも奥へ進めばと思う。

備考

もっと早く天気になると信じて作業に入ったが、結果として終日思わしくない天気になってしまい申し訳ないことをしました。

811〜12日に行った「プレ権現の森林まつり」の際の猛暑がまるで嘘のように気温19度と過ごしやすかった。

幻想的な霧が立ちこめ、リョウブの花が満開。昨年秋に植えたオニグルミやトチノキがほんのりと色づき始めたようにも見えた。

第16回  平成19年9月16日

天気 曇り時々雨   気温 20度         記録者;藤井法道

参加者  5名

藤井法道・中島眞一・後藤允・浅野勝義・神山敬三

作業内容
 @   我々の「揖斐川流域住民による水源の権現の森林づくり事業」に対し国土  緑化推進機構から緑の募金事業の採択があり、この標示看板を藤波登山口と  植林地に掲示した。(91日付け採択)
 A 前回に引き続き植樹用の支柱と階段工の添え木作りを行った。

  雨天のため午後1時半に作業を中止、下山した。

備考

前回に引き続き雨模様の天気。相変わらずヒルの洗礼を受ける。

(社)国土緑化推進機構からの要請で『緑の募金交付金による事業である』旨を表示する看板の設置を二箇所で行った。(看板のサイズ900×1200
一つは国道417号線沿いの藤波登山口。もう一つは標高830m地点の植林地に設置した。
中でも植林地へは車止めから徒歩一時間の上りの距離にあり、持ち上げに大変苦労した。

第17回  平成19年9月30

天気 曇り時々雨   気温           記録者 藤井法道

参加者 1名
藤井法道

作業内容

数名の参加者を予定していたが、朝になり雨模様のため急遽中止した。

秋の植林に向け、揖北林道上部の草が覆ってきたため草刈を行った。

18回  平成19年1021

天気 晴れ   気温15度          記録者 藤井法道

参加者12名

藤井法道、早田道治、荻野和彦、小林省三、神山敬三、浅野勝義、後藤 允、岡田清美、戸石二生、堀 義博、久野菊子、戸田典子

作業内容

定時の7時半道の駅集合。藤波谷登山口に道標を立てる。

9時半から植林地で作業開始。5名が114日・11日に行う秋の植林地の周測を行う。他7名で苗木の支柱作り800本を最終的に行い、植林の目印として植林箇所に立てかけ完了した。(4日の分は赤印・11日の分は黄印)

岡田さんが拾ってきてくれたドングリ500個を炭窯跡の前に蒔いた。

備考

114日に向けて作業の遅れが気になっていたが、今日はメンバーと好天に恵まれ大いに作業がはかどった。

昨年定植したオニグルミや朴ノ木などに早くも黄葉が見られた。

第19回   平成19年11月4日

天気 晴れ  気温12度         記録者 藤井法道

参加者43

藤井法道・中島眞一・白木貞次・浅野勝義・堀義博・後藤允・神山敬三・岡田清美・山本健太郎・渡辺一光・野村百合子・白木しずゑ

その他、一般参加者27名 岐阜県4名

作業内容
ブナ・ミズナラ・コナラ・キハダなど広葉樹の苗木各70本、合計280本を植樹した。

備考
2007年度秋期一回目の植樹。
参加者の集まりを心配したが事前のPR(新聞・町内広報・会員会友並びに山岳団体やスポーツ店での呼びかけ)のお陰で当初の目標を上回る集まりがあった。幸い秋晴れに恵まれ終始笑い声が絶えない中、和やかな作業となった。

植林地に着いた後、初めての参加者の内10名余りの人は植樹の前に権現山山頂を往復。
午後からはヌタ場やホウノキの大木・窯跡・苗床などを見学するなどして紅葉の森を散策し、午後2時半植林地を後に午後4時解散した。

第20回   平成19年11月11日

天気曇り  気温13度          記録者藤井法道

参加者40名
藤井法道・西條好迪・中島眞一・白木貞次・村田正春・浅野勝義・後藤允・岡田清美・神山敬三・佐藤正雄・戸石二生・太田義一・広瀬正・久野菊子・藤田純江・縄田さかゑ・白木しずゑ・小田幸枝・長屋桂子・早田道治
その他 一般参加14名 岐阜県4名 オイスカ2名

作業内容
ミズメ・アカシデ・イヌシデ・カツラ・エゴノキなど広葉樹の苗木各70本、合計350本を植樹した。

11月11日権現の森林植林風景 11月11日 4日に続いて名札をつけて植林して

備考
2007年度秋期二回目の植樹。
前回とほぼ同じの40名が参加。集合時間を待つかのようにそれまでの小雨も上がり絶好の植林日和になった。

定時の7時半道の駅に集合し車に分乗、林道終点から夫々に苗木を担いで植林地まで一時間を歩く。一般参加者にはややハードで申し訳ないが、とにかく力を合わせ助け合って頑張った。午前中には植付を完了。午後から西條会員説明の自然観察ということで専門的な林学を学んだ。
 

第21回   平成19年11月17日

天気 晴れ  気温7度         記録者 藤井法道

参加者22名

藤井法道・中島眞一・白木貞次・浅野勝義・後藤允・高木碕男・早田道治・貫田宗男・武田幸男・藤田純江・清水千恵子・池田真由美・織田澤美知子・小池洋子・大脇美代・井出尚子その他、一般参加者6名

作業内容

山岳講演者の貫田宗男氏や遠方からの参加者のため前回残しておいた苗木と、どんぐりから発芽させた三年越しの苗木約30本を植樹した。前回同様一人一枚づつ板に名前などを書き込み記念の植樹とした。

この間、初めての10名余りが権現山の山頂を往復した。

備考
昨日岐阜支部恒例の山岳講演会があり、その講演者や関東など遠方からの参加者と共に記念の植樹を行った。前回同様秋晴れの文字どうり小春日和に恵まれ楽しい作業が出来た。林道では見事な紅葉も植林地付近ではすでに終わった後で、遠
く冬化粧した白山などが見られた。

 11・17日 此の日は遠く白山を望む事が出来た

第22回   平成19年11月25日

天気 晴れ気温 9度          記録者 久野菊子

参加者16
藤井法道・白木貞次・浅野勝義・神山敬三・戸石二生・久野菊子・白木しずゑ・村田正春
その他、一般参加者8名

作業内容
前回までで今年度の植樹も一段落したので、今日はナメコの興菌の植付を試験的に行ってみた(揖斐農林事務所の某氏提案)。カシノナガキクイムシの被害を受け立ち枯れたミズナラに植え付けたが、手動の穴あけに手こずり、手当てした500駒全部が出来なかった。また、別のグループは今年度植樹した北側の隣接地で来春の地拵えを行った。

備考
揖北林道は初霜、植栽地には三日前に降った雪が僅かに残っていたが、前回に引き続き終日の小春日和で気持ちの良い作業が出来た。
この日は大垣山協が還暦や米寿の祝いを兼ねたイベントで60名余りが藤波ルートを登り我々を激励してくれた。また、三名の人がHPを見てこのルートを知り上ってきたとの事。登山道を開発した我々としてはこの上ない嬉しい知らせであった。

次の第23回、122日は揖北林道登山口から植栽地までの登山道の整備(階段作りなど)を業者の手で一部行います。また、今回残ったナメコの菌打ち、地拵えなどを予定していますので、ふるってご参加下さい。

11月25日 参加者 11月25日 冷え込みで林道は霜が降りていた

第23回   平成19年12月2日

天気 曇り  気温6度         記録者 藤井法道

参加者10名
藤井法道・中島眞一・岡田清美・浅野勝義・神山敬三・岡田育子・堀義博
その他、一般3名

作業内容
これまで同様午前9時に植林地到着。三班に別れ枯木の討伐・草刈機による地拵え・ナメコの興菌の植え付けなどを行った。
ミズナラの立ち枯れ被害は予想以上に広範囲に渡っており、全体を整備するには未だ気が遠くなるほどの時間と労力が必要である。
地拵えは来春に向けてのもので植栽地の内、最も標高の低い部分については下刈りをほぼ終わった。
緑の募金の助成金で今日から3回に渡り植栽地までの歩道整備を業者の手で開始した。(写真参照)

備考
紅葉前線は郷に下りて、植栽地はすっかり冬篭りに入った。もう何時雪が来ても良い状態である。
次回の第24回は今回に引き続き枯木の討伐、地拵え(主に今回刈り取った木の整理)などを行います。

11月2日 会員の参加者 11月2日 業者の手でブナ大木前後の歩道整備

第24回  平成19年12月9日

天気 曇り時々小雪     気温(午後0時)4℃    記録者 久野菊子

参加者 6名

JAC:藤井法道、中島眞一、神山敬三、後藤允、浅野勝義、久野菊子

 

作業内容

林道が延びてまた少し奥まで入れるようになった。権現の森林に9:00到着。昨夜降ったと思われる積雪は7pほどある。故障していた草刈り機を直し、植林地下部の刈り払いと後片付けを終日行なう。先週に続き、本職の作業員の方が3名私たちと一緒に現地に入り、大ブナより上の階段作りをしてもらう。午後は刈り払いした枝を使って、ぬかるんだ雪で滑らないよう階段作りも行う。1430分作業終了。

備考

朝は新雪が小枝に積もって霧氷のようにきれいだった。ここで越冬するのか、アカゲラの声や他の小鳥の姿も見られた。雪は終日降ったり止んだりで寒い日だったナメコはまだ収穫できた。

12月9日林道に薄っすら雪 権現の森林から見る花房
12月9日雪が降って滑る場所に階段を 12月9日登山道の整備が進む


第25回   平成19年12月16日

天気 雪  気温0度         記録者 藤井法道

参加者3名
藤井法道・中島眞一・神山敬三

作業内容
 ここ数日雪模様の天気で参加者は少ないが、今日が今年度最後の小屋じまいということで道の駅を定時の7時半に出発。積雪でやっとの思いで車止めまで上がる。次第に雪が深くなり植林地付近ではゆうに80センチを超えるようなドカ雪になっていた。

チエンソーや草刈機など工具類のメンテや小屋内の整理、旗やシートの撤去などを行い午後2時前に下山した。

備考
 今年度の事業としてあと第26210日の冬季観察会を残すのみとなったが、これまでの総参加者は307名で昨年を大幅に上回ることになった。また、植樹した苗木もブナ・コナラ・エゴノキなど630本を行った。

次回ブナ林の観察会は平成20210日道の駅7時半集合、藤波登山口ルートで行います。参加される方はカンジキやストックなど携行の上、冬山装備でお願いします。

12月16日(日)権現の森林は冬景色 12月16日降りしきる林道を権現の森林へ
12月16日雪の中のブナの大木 植林した苗木も間もなく雪の中へ

第26回  平成20年2月10日  冬季観察会

天気 曇りのち晴れ     気温(午後0時)4℃    記録者 久野菊子

参加者 6名
JAC:藤井法道、荻野和彦、武田幸男、中島眞一、浅野勝義、久野菊子

作業内容

730分道の駅に集合。昨日降った雪で道路が圧雪状態となり、参加者は予定より少ない6名となった。藤波登山口では20pの積雪で810分出発。つぼ足で夏道を登る。1020分揖北林道登山口に到着。積雪は50pになり、ここでワカンを着ける。権現の森林へ着いたのは11時。まずは雪景色を見ながら昼食をとる。

午後は植樹を探すために3人が5m間隔で横一列に並び、スコップで雪を縦に切るように少しずつ掘っていく。なかなか掘り当てられず、やっと一本のコナラが出てきた。周りの雪をていねいに取り除くと、上半分は60度くらいに傾いているが元気そうだ。積雪は72p、6層に分かれルーペで見ると上層では雪の結晶が残っているが、下へ行くにつれて結晶はつぶれて氷の粒となりだんだん大きな粒(ザラメ状)になっているのがわかる。また、地面の中から出てきた「ユキムシ」が這う様子に歓声を上げる。コナラと共に再び、元通り埋め戻し、道具小屋の雪おろしをし、写真を撮って1345分下山にかかる。溶けかかった雪と落ち葉で滑りながら1520分藤波登山口到着。道の駅へ戻って1540分解散した。

備考
 シカの足跡があちこちにあった。現地の枯れたブナの木にアカゲラの開けた新しい穴が三つ並んであった。ヤマガラらしい声も聞かれた。風も無く穏やかな観察日和だった。今回で平成19年度の権現の森林づくりの予定はすべて終了した。来年度も皆さんのご協力により、充実した活動ができることを期待しています。

2月10日 参加者 権現の森林で山繭を発見
観察会で貴重な雪虫の一種が元気で動いていた 雪の断面観察で積もった6回の降雪が有った