◎三間山(1799.7m)V△ (胡桃島)
此の程、御岳山の近くの山で殆ど手つかずの山に登られましたので紹介します
濁河温泉手前を右折、「御嶽少年自然の家」分岐を左へ入るとゲートが有るので辺り
の空き地に駐車、身支度を整え左手の林道へ。この三キロの林道の荒廃ぶりを懸念して
いたが、それには及ばず意外に歩き良かった下りの道のり。
林道の最奥で直進するか迷ったが、いずれにしても藪に突っ込むことに変わりないので、
ここは左折してちょっとでも高度を稼ぐことにする。50メートルも進むと徐々に勾配
が山登りの雰囲気になってくる。全く人の入った形跡など無く、この藪では獣も敬遠す
るのではと思われる。ナタで切り開く余裕も無くナタ目を入れ帰りに備える。
藪に突っ込んで約二時間近く、初めて三人が休める空間を見つけ一息入れる。
しかし樹林帯で展望も無く風も通らない蒸し風呂のような暑さに早々に先を急いだ。
稜線上も背丈を超す灌木の藪の上、倒木に先を阻まれかつ左手は兵衛谷に切れ込む
断崖などと気が休まらない。30分余り稜線で格闘の末、いったん下って本峰へ登り
返す。
この上り返しは比較的藪が薄く、やっとナタを振る手を休めることが出来た。
山頂まで登り三時間半、シャクナゲ林の間から南南東に立った三角点が半分ほど露出
した姿で出迎えをうける。山頂からは目の前には継子岳〜飛騨頂上〜摩利支天が一列に
並んでの歓迎、唯一の展望を堪能した。
山頂手前にはシャクナゲの自生地が有りヒメコマツやアスナロ・クロベの大木が見ら
れたがヒノキなどの原木は戦後間もなく大部分が伐採されてしまったようで苔むした
切株だけが残されていた。
*御嶽山山麓で最後の未登になった「上俵山」(ひょうえやま)2077メートルは
11月初旬に登りますので希望される方は一報ください。
この山も猛烈な藪が予想されますので念のため。