秋期懇親山行
白木峰(1586.4m
二等三角点)、小白木峰(1436.7m
三等三角点)
今回の秋季懇親山行は、前夜テント泊して白木峰を目指す計画である。古川の街で酒だの肉だのといった買出しを済ませ、JR角川駅に集合。国道471号線を北上し富山・岐阜県境に到着する。国道は県境で通行止めとなっていたので、その場でテントを張ることに決定。いそいそとテントを張り終え、宴会の準備を始めた頃、予想外の土砂降り雨となってしまった。宴会はテントの中で決行したが、テントの外で傘をさしながら調理をしていただいた女性の皆様には唯々感謝でありました。
翌朝、ガスの中だがどうやら雨は降っていないらしい。気温も適度である。テントを撤収し、大体予定通りの時間に出発できた。さすが山岳会、素晴らしい。キャンプサイトを出発し通行止めを越えて富山県側へ入ると、すぐに山側の崩壊地の工事現場となっていた。前日、「車で通れたよ」と関本夫妻が富山県側からやって来たが、なるほど車が通れる程度の幅はある。国道をさらに進み橋を渡った所に小さい県営発電所があり、その中をくぐり抜けすぐ左側の沢が登山口である。
沢からは山腹へと道が続いている。ヤマボウシの赤い実がかなりある。帰りに採っていこうと考えつつ登る。ユキツバキも多いなぁと見やっていると崩壊地のトラバースとなり、かなり滑る。木の枝に掴まりながら崩壊地を通り過ぎると、沢沿いに上がってきていると思われる本来の登山道と合流し尾根の取り付きとなる。
ここからは尾根のひたすら登り。尾根の登りはかなり上まで杉が多く、上部近くになってブナ、オオカメノキ、ササが出てくる。この登り道はよく切り開かれている。1時間ほど登って小白木峰の池糖へと出た。花の無い池糖は、ガスに囲まれ展望がきかない分秋の風情が一層である。湿地帯のぐずぐずした道を進むと、小坂谷からの道が登ってきていた。この道を下れば、万波林道に出ることになる。この分岐からちょっと行くと、小白木峰三角点に到着した。
ここに到ると空は晴れ渡り、これから目指す白木峰の方まで眺望が開けてきた。ここは平らな所だけれど、山頂っぽい演出である。しかし、再び前へ歩を進めると、ガスの中となっている。所々こぶのある平坦地を行くと、ここが最後の登りとばかりに立派な木の階段が出現し、上へといざなう。高い木の無くなった先には、何やら人工物が見える。あそこが頂上かと辿りついてみると石の観音さんであり、もう少し先が頂上だった。最後のひと頑張りで立派な方位盤のある白木峰最高点に到着。ただし、三角点は眼前に拡がる湿地帯の中、木道を進んだ何気ないところにあった。
方位盤に陣取り昼食をとっている頃には、周りのガスもとれ、白山まで望むことができた。帰りは小白木峰から万波林道へと下りることにした。林道までの下り道はあっという間の短さであった。万波林道はゲートも閉鎖してなく、未舗装ながら道幅十分の立派な道であり、普通の車でもこの登山口まで来れそうである。万波林道を下り県道に出ると鎖ゲートがあり、ここから県境までは車では通行できなくなっていた。事前には「車で行けるよ、ゲートは無いよ」と聞いていたが、やっぱりね。役場の人はいい加減だよね。役場の人はこうでなくっちゃいけないよねと思いながら、いままで歩いてきた万波林道と同様の立派な道を、車の置いてある出発地点の県境まで歩いていった。
[鈴木寛人 記]
[日 時] 平成19年9月22日(土)、23日(日)
[場 所] 岐阜県飛騨市宮川町万波、富山県富山市八尾町切詰、境
[参加者] 今峰正利、岡田清美、岡田育子、白木貞次、白木しづゑ、鈴木寛人、
関本澄子、関本俊雄、高木基揚、野村百合子、堀 義博、(岡田謙吉)
[タイム] 22日:JR角川駅15:00〜15:20=国道471号県境16:00(泊)
23日:キャンプ地6:25−発電所登山口6:35−尾根取付き7:05−池糖8:05−小白木峰 8:25−白木峰9:50〜11:20−小白木峰12:50−万波林道出会13:10−県道出会 (通行止めゲート)13:40−キャンプ地14:10(解散)
[地 図] 1/20万;高山
1/5万;白木峰
1/2.5万;白木峰
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