粉をふるう
まずはじめに、ボウルに小麦粉をふるっておきます。
粉をふるうことで、固まった粉を崩し、後々に生地を練りやすくします。この作業をするしないでは、練るときの労力がぜんぜん違います。デュラム・セモリナ粉100%で作るときは、もともと粉がさらさらなので、この作業は必要ありません。
写真では、粉ふるい専用の器具を使っていますが、極端な話、茶漉しでも全然かまいません(大変ですけどネ)。
ここで、広い麺打ち台があれば、台の上に直接粉をふるっても良いでしょう。その場合は、ふるった粉が山になるようにしておきましょう。次の工程で役に立ちます。
ボウルの中に振るう場合は特に必要ありませんが、できれば山にしておきましょう。
理由は次の工程に書いておきました。
材料を入れる
ふるった粉の上に、卵、オリーブオイル、塩を入れます。
このとき山にした粉のてっぺんにくぼみをつけて、その中に卵を落とすようにします。ちょうど、火山の頂上にできたカルデラ湖のようなイメージです。
この山にする作業は、麺打ち台の上に直接粉を盛ったときに特に重要です。山のくぼみに入れることで、堤防を作って卵が流れ出るのを防ぐのです。
また、粉を混ぜたときに、直接麺打ち台に卵が触れないようにするためでもあります。水分が台につくと、そこで粉が固まりカピカピになってしまいます。固まった粉は意外と硬く、完全に乾いてしまうと金属などで削るか、水でふやかして取るなど非常に面倒です。
イタリアのマンマやノンナは、決して麺打ち台に生地が残らないように心がけるといいます。
ボウルの中で混ぜるときも同様にすると、ボウルを洗うときに楽になります。
写真では、くぼみが小さかったために堤防が決壊して、卵が流れ出てしまいました。。。失敗失敗。
材料を混ぜる
次に材料を混ぜていきます。
真中の卵に、周りの粉をかぶせながら徐々に混ぜていきます。こうすると、指に生地がまとわりつきにくく、卵も流れ出にくくなります。できるだけ卵が流れ出ないように注意してください。
粉が卵と混ざってくると、大きな「だま」ができてきます。更に外側から中に向かって粉を混ぜつづけます。卵以外に水を少量入れる場合は、この時点で入れます。
おおよそ混ざって、遊んでいる粉が少なくなったら、手についた生地もよく落として、全部ひとまとめにしておきます。
手が汚れるのが嫌な人は、混ぜるときにフォークを使うと良いでしょう。
この時点では、「おいおい、ホントにまとまるんかいな?水分足らないんじゃぁ・・・」と不安になりますが、決して水分をむやみに増やしたりしないで下さい。もし水分が足りなくても、あとでちゃんと調節できます。