《コストダウンとグレードUP!…》

契約後の間取り変更にはリスクがあります。限られた資金の中での間取り変更は容易ではありません。何をコストダウンできるのか、何処を優先にしていくのかの見極めは大変な作業。我が家のコストダウンは『削る』のではなく無駄を省く事で良くする発想の転換。我が家の場合、収納やイメージを優先した造作が多かったので一つ一つ本当に必要なのかを再度考えてみました。例えば収納は多い方が良いと考えがちですが本当にそうでしょうか。我が家は引越しの時の物の多さにうんざりしました。以前の家は押入れが多く、しまっては忘れて又購入する…。何が入っているのかも分からない状態になっていました。そこで収納する物を書き出しました。今度はそれを何処に収納すると便利なのかを間取りに当てはめてみました。すると意外に無くても構わない造作や収納場所が見えてきました。一つ増えたら一つ減らす…収納の規則を決めた事でその分の空間で間取りにゆとりが生まれました。他にドア類。SWHの住宅性能の良さを生かしてドアを無くす事で開放感が生まれました。その分でバス、トイレを引き戸に変更。更に使いやすさと広さが生まれました。延べ床面積が変わらないのに最初と比べてずっと広くなりました。それは現在の掃除がしやすく動線の良い生活を生みました。そんなグレードUpになるコストダウン作業は大変ながらも楽しいものです。

《なんだか雲行きが…》

打合せの回を重ねる度にどんどん詳細な打合せとなっていきます。以前に職場のサロン建設の時にはそれがとても楽しかったのですが、今回はなぜかブルーに…。その原因として『提案』はありがたい事なのですが、それがウン十万の造作だったり、イメージを伝えると相反するものが出てきたり《…思いが伝わらない》私もS氏もC氏も一生懸命なのに…。なんだかうまく噛合っていない…次第にみんなの顔に笑顔がなくなっていきました…。打合せをしていてこのような伝わらないもどかしさを感じた事はありませんか…?

《某ハウスメーカーから…》

どう伝えたら伝わるのか…重い空気の中で進む打合せ。S氏も察していた事でしょう。そして私の性格もあるのですが伝わらないもどかしさで徐々にSWHへ不安が募っていきました。そんな最中に某ハウスメーカーから電話が入ったのです。そのハウスメーカーは和風テイストのメーカーで主人が当時気に入っていたメーカーでした。誰かに分かってもらいたかった私はつい、不安な気持ちを打ち明けていました…。その営業の方は翌日にでも来る勢いで『図面を見せて頂きたい!必ず気にって頂ける提案をさせて頂きます!』と…熱心にアピール。でも図面は色々な思いと沢山の時間をかけてSWHと作り上げたものです。見せる気なんてさらさらありませんでした。でも…少し、お話だけでも聴きたくなった気持ちも嘘ではありませんでした…。

《そしてS氏は…》

不思議な偶然でした。その某ハウスメーカーとの電話を切った傍からS氏の声が玄関の向こうからするのです。『SWHのSです。今日はお叱りを受けに参りました…』と…。S氏の潔い訪問とそのタイミングにはかなりの驚きでした。そんな中、直前の電話が感情を高ぶらせていた事もあり私はS氏に不安な気持ちの全てを彼にぶちまけていました。《大人気ない態度にしばし反省…(-_-;)》彼は担当として、我が家の場合は細部までの要望が多いので設計士だけでは対応が難しいと感じていたようでした。そこでS氏は『もう一度、新鮮な気持ちになって頂けるように…』と以前担当された実例のお宅に伺うことを勧めてくださり、後日ドライブ気分で愛知県内のSWHオーナーH邸を訪問させて頂きました。それはそれは新鮮な気持ちになりました♪そのH邸のオーナーさんはとてもお話好きな方でSWH&S氏の良いも悪も笑いを交えてお話くださりとても楽しい時間を過ごしました。その甲斐もあり『重苦しい空気』は消え、そして次の打合せにS氏は特別な配慮を我が家の為に用意していてくださいました。