武富士の株価が8月17日以来の年初来安値更新。
一部で「上期の黒字あっても会社計画は至難」「無配懸念」などが伝えられ、売り材料視されている。
7日発表の信用倍率がその前の週の1.26倍から1.38倍へと悪化したことも売り材料。年初来安値を更新したことで売り方優位の展開となっており、買い方から投げ売りや処分売りが続出する可能性がある。
市場の目も武富士に厳しい視線を向けていますね
2010/08/13 総量規制で借入申込が激減/10年4〜6月期決算もそろって減収
6月18日に改正貸金業法が完全施行されたことを受け、6月の消費者金融大手4社(アコム、プロミス、武富士、アイフル)への新規借入申込件数は前年同月比約2〜6割の激減となった。
これを受け、4社の10年4〜6月期決算もそろって減収となり、市場の大幅な縮小が続いている。
完全施行では、借入総額を年収の3分の1に制限する「総量規制」が導入された。
これにより、新たに借り入れができなくなった人や、規制を知って借り控える人が出たとみられ、4社合計の6月の新規申込件数は同約3割減の約7万8000件に減少。申し込みのうち、審査をパスして実際に融資できたのは29%(計2万2867件)にとどまった。
4〜6月期決算は、リストラ費用がかさんだプロミスが最終赤字に転落。このほか、武富士は売上高に当たる営業収益が、前年同期比39.9%減、アイフルは33.5%減とそれぞれ大幅減収となったほか、アコムも5.6%減となった。
2010/08/5 週刊ダイヤモンド7月31日号
今年6月の資金繰りは綱渡りであった。同月19日の社債の早期償還が414億円。
その他の返済や運転資金で700億以上の資金が必要であった。
新規に融資が受けられない武富士は保有不動産のほぼ全てと不良債権の売却によりなんとか乗り切ったと言うのが実情。
来年、2011年3月までに社債及び借入金の返済に895億。4月には米ドル建て社債の償還に525億が必要になる。
今の予測では400億が足りないと言われている。
乗り切れるのか?
2010/07/30 営業収益40%減
4〜6月期決算で前年同年日で経常減益。営業貸付残高、経常利益も減少。
武富士は新規融資を厳しく絞っており、他社と比較して営業収益の減が特に大きい。
融資を絞り、武富士自身の借金返済に充てなければいけない事も理由の一つ
2010/07/16 格付け2段階引き下げ
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7月16日、武富士の長期会社格付けと、長期無担保債務の格付けについて、それぞれ「Caa2」から格付けで下から2番目の位置となる「Ca」に2段階引き下げた、と発表した。
ムーディーズは、取りすぎた利息の返還請求の件数が高止まりしているほか、営業成績の低迷などで資金繰りが厳しいことを理由に挙げた。